こんにちは。管理人のかくぜん(kakuzen21)です。
我が家では、電気の契約が「楽天でんき」を利用しています。
先日、楽天でんきの値上げとその他見直しの案内が来たので新料金の比較、乗換検討を行いました。
私と同じ東北電力エリアにお住まいで楽天でんきを契約している方は、ひとつの検討素材としてご参考ください。
この記事の目次
楽天でんき料金改定
2022年6月1日から値上げ
楽天でんきは2022年3月30日に料金改定のお知らせ「【重要】「楽天でんき」料金改定のお知らせ」がでました。
値上げの理由としては、昨今のロシアによるウクライナ侵攻等の国際情勢の急激な変化により国際的に燃料価格が高騰したため、燃料調達の取引価格が昨年比の2.7倍になったそうです。
そのため、従来単価での料金での提供が難しいため値上げに踏み切ったーとのことです。
出典:楽天でんき
地域により、従来料金から+4.3%~+14.0%の値上げになり、北海道電力エリアでは国内で最大の14.0%の値上げで乗換検討は避けられないと思います。
我が家が住んでいる東北電力エリアでも+8.7%の値上げとなり早急に乗換検討が必要と判断しました。
東北電力エリアは2.3円の単価値上げ
料金改定後、従量料金単価(kWhあたり)が2.30円値上げになります。
料金改定前: 26.50円/kWh
料金改定後: 28.80円/kWh(+2.30円)
2.30円がこれまでとどれだけの価格差があるのか、グラフで算出してみました。
当たり前ですが、料金単価値上げに伴って新料金のほうが右肩上がりになっていますよね。
価格差も使用量によって数千円単位で差が出ていることがわかります。
燃料費調整制度の上限価格撤廃
料金値上げのお知らせで、従量料金単価にばかり目が行きがちですが、この燃料調整制度の上限についても考える必要があります。楽天でんきは料金改定にあわせて燃料調整制度の上限価格の撤廃を行います。
これまでは、燃料取引価格がどれだけ高くても上限価格が設定されているため、燃料調整費単価に上限値が設けられていました。
(例)上限価格ありの場合(東北電力エリア上限価格: 47,100円)
・平均燃料価格: 49,000円の場合
(算定式)=(47,100円-31,400円)×0.221円/1,000=346.97銭(3.47円/kWh)
となり、燃料価格が高くても上限価格が設定されていることで燃料単価が3.47円/kWh以上になることはありません。
楽天でんきでは今後、上限価格の撤廃になることから燃料価格が上限価格を上回る場合は、燃料単価が青天井(※1)になります。
(例)上限価格なしの場合(楽天でんき新料金)
・平均燃料価格: 49,000円の場合
(算定式)=(49,000円-31,400円)×0.221円/1,000=388.96銭(3.89円/kWh)
となり、燃料単価がさらに高額になるリスクが考えられます。
○参考にしたサイト:東北電力 燃料調整制度
—以下、2022/4/7追記—
燃料調整制度の上限価格の撤廃によって、”青天井”になると思っていましたが、電気料金が数十万円になるなどのリスクは低いとのことでした。
楽天によれば、2022年4月の燃料費調整単価について、「上限なし」で計算したとしても、「上限あり」と比べて1kWhあたり最大で0.81円程度の値上がりになっていたとのこと。(一般的な家庭の「年間電力量」は4322kWhといわれているので、年間で計算すると3500円程度の値上がり)。
原油価格は値上がり傾向とはいえ、何十倍にも値上がりする可能性は低いということと合わせ、電気料金は前述したように4つの異なる料金を合算したものであり、全体で見ると大きな割合を占めているとはいえない「燃料費調節額」が値上がりしたとしても、電気料金が数十万円に……という事態になる可能性は低いと言えます。なお、「今後、電力市場を取り巻く情勢が落ち着き次第、改めて料金の見直しを行う予定」とのこと。
出典:ねとらぼ(楽天でんきの「燃料費調整制度の上限価格撤廃」がTwitterで話題 電気料金が青天井になっちゃうの? 楽天に話を聞いた)
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乗換検討
東北電力を再検討
乗り換え検討先として、その他さまざまな小売り店がありますが、大手電力会社である「東北電力」と楽天でんきの料金比較を改めて実施してみました。
理由として、昨今の燃料価格高騰により立て続けに各社で料金改定が行われる可能性も考えられますし、電気料金が安くて有名な「エルピオでんきの撤退」などもあり、今後も不安定な情勢下では「安心の大手」の東北電力に戻ろうと思いました。
携帯電話のキャリア変更と違って簡単に即日切替ができるものでもないと思いましたので燃料価格高騰が落ち着いてくるまでーと考えてます。
そこで、我が家では日中帯も電気を使うことから時間帯により単価が安くなるプランも提供されていますが、一般的な「従量電灯B」契約と「よりそう+ファミリーバリュー」契約に絞って費用比較検討を行いました。
結論:東北電力のほうが安価
結論として、楽天でんき新料金と比較した場合、これまで高い、高いと言われてきた東北電力の従量電灯Bとほぼ金額差が無いことがわかりました。
また、「よりそう+ファミリーバリュー」契約のほうが安価であることもわかりました。
※50A契約を想定したグラフになります。
「基本料金0円の楽天でんきなのに」金額差が無いんです。さらに燃料調整制度の上限撤廃により高額になるおそれもあります。
それだけ今回の料金改定はインパクトか大きいことを改めて痛感しました。
電気の使用量が240kWh以下であれば、新料金の楽天でんきのほうが安価になる場合もありますが、我が家では間違いなく使用量がこの分岐点以上になることから乗り換え一択でした。
楽天経済圏の検討ポイント
楽天経済圏の住人でもある私ですが、楽天ポイントで電気代を支払っていたため年間の電気代は数千円で収まっていました。
今後は乗り換えに伴ってこの恩恵を受けることができなくなります。
楽天お買い物マラソンでもらえる期間限定ポイントなど、貴重なポイント利用先として重宝していましたがポイントの使い道も改める必要がありそうです。
と言えなくなってきましたよね。
今後は依存し過ぎずに生活スタイルの見直しも必要になってきたと感じています。
正直amazonのほうが安いしなぁ・・・
東北電力に乗り換えました
楽天でんきの料金改定に関するお知らせが2022年3月30日に発表されてから、1日で即乗換決断。
切替までにどれくらいの期間がかかったのかわかり次第追記したいと思います。
—(4/8追記)—
・3/31に乗換申込
・4/8に東北電力から乗換確認の電話受領
・同日楽天でんきより、解約通知メール受領
・次回検針日をもって切替
と乗換にかかった期間は1週間程度でした。
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この決断が本当に正解かどうか自分自身もわかりませんが、燃料高騰は半年以上続くと仮定したうえでの決断です。
また、楽天でんきが料金改定で以前のような単価になればもちろん乗り換えたいと思います。
以上、楽天でんき値上げに伴う我が家の電力契約事情でした。みなさんの検討素材のひとつになれば幸いです。
毎月数千円単位で搾り取られてるので制度改正しないかなぁ・・・。
▼参考にさせていただいたサイトまとめ
・東北電力: 燃料調整制度
・楽天でんき:【重要】「楽天でんき」料金改定のお知らせ
・エネチェンジ: 楽天でんきが値上げ!月の電気料金への影響は?